2021年02月15日
研究成果 

Current Biology誌に未来予測に基づく運動制御メカニズムの研究成果が掲載

C01班 武井

未来を予測して行動することは私たち動物の生存を左右する重要な能力ですが、その神経基盤の多くが未解明です。本研究では運動中の動物の大脳皮質の一部を一時的に不活性化し、それによる運動の変化をコンピュータシミュレーションによって再現することに成功しました。その結果、頭頂葉5野が「現在」の状態の推定に関わり、背側運動前野が「未来」の運動指令の決定に貢献していることを発見しました。

Tomohiko Takei, Stephen G. Lomber, Douglas J. Cook, Stephen H. Scott (2021). Transient deactivation of dorsal premotor cortex or parietal area 5 impairs feedback control of the limb in macaques. Current Biology 31, 1–12. https://doi.org/10.1016/j.cub.2021.01.049
所属先プレスリリース:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2021-02-26-0